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第9回高度社会基盤研究フォーラム開催

第9回高度社会基盤研究フォーラムが開催されました。

−2003年10月31日に終了しました−

わが国の衛星測位のあり方をテーマに、利用者側からの視点で要望やあり方を考えた1日でした。

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パネルディスカッション

場所:東京海洋大学(旧 東京商船大学) 越中島会館講堂 / 日時:平成15年10月31日

テーマ: 日本衛星測位インフラの有り方、ユーザー視点からみたQZSSシステム

長谷川: ロケーションサービスの視点から、カーナビゲーション・携帯電話という 順番で、まずはナビタイムジャパンの大西様からLBSについて。

大西: ナビタイムジャパンの取り組みはモバイルでのナビゲーションを中心としたビジネス。特に少メモリ・遅いCPUにおいての経路探索・地図描画のアルゴリズムおよびそのモバイル用の地図データフォーマットや時刻表などのデータフォーマットを20年研究開発して来た。先日発表されたEZ-ナビウォーク(歩行者ナビゲーション)としてようやく本格的にサービスが開始。現状のナビゲーションツールとしては、電車・飛行機は乗り換えサービス、 車はカーナビ、しかし徒歩に対しては紙地図を持ち歩くのが現状。それをナビタイム開発の経路探索・地図エンジンを使うと移動手段に対してひとつのツールでナビゲーションができる。端末スペックとしては正確な測位が可能な自立式GPS、音声ガイダンス。後は地下鉄などから出たときの1歩目の踏み出し方向を決める電子コンパスが望ましい。
 携帯電話で見る場合には速く地図を見るために地図描画を端末側で行う高速なアプリケーション動作環境が必要。auの場合にはBREWというプラットフォ−ムがあり、これが非常に良い、JAVAの約10倍くらい速度。後は高速地図描画エンジン。auの5501Tでこれに近い形になっている。
 実際に携帯電話で行うナビゲーションサービスは、例えば、現在地から東京タワーに行きたい場合現在地はGPSで取り、目的地東京タワーは住所・電話番号・名所・著名場所は名前でも入力。

 (第1ルート)
  所要時間36分で、タクシーだと2420円、渋滞を回避して東京タワーまで行くのが速い。

  (第2ルート)
  現在地から徒歩で根津駅の2番出口へ、千代田線の1両目にのって大手町で三田線に乗り換え御成門の1番出口を出て東京タワーまで徒歩9分。第2ルートは徒歩+電車の組み合わせが良く、値段は260円で41分。今まで移動手段まで教えてくれるナビゲーションはあまりなかった。携帯電話をもっている人は、全ての移動手段に対しての経路探索が必要になってくる。

 本製品で一番実現したかった点は、従来のサーバーアシステットでは1点しか取れず、かつ20〜30秒掛かっていた測位を、今回MSベーストという方式によって、約5秒に1回を実現(実力は1秒に1回)。現在地の表示、音声ガイダンス、バイブレーションのガイダンスが行えるようになった。
 (デモ実施) 特徴は、音声ガイダンスが聞きにくいため、手前でバイブレーションで通知。聞きそびれたときには画面の右下に矢印・文字のナビゲーションが入る。ポイントにはこのような!マークが付与。マップマッチングでかなり誤差の補正。しかし、高層ビル街に入るとやはり位置が飛んでしまう。マルチパスの影響で予測不可能な所まで飛ぶ。これを防ぐ意味で今回の準天頂衛星で捕捉できればと考えている。また、準天頂衛星により今後1回目の測位が早くなるという事を利用すれば、より良いマンナビゲーションが実現できると考える。

斉藤: 今日は街作り、都市という観点から測位を考える。
  この研究は共同研究時のアイデアから生まれたもので、ハイパーテキストシティという点について話す。これは大名という街の写真で、人の流れの様子を私どもの研究所では回遊と言い、この消費者の都心部での買い回る行動について研究してきました。
 回遊行動とは、集積地区にて普通、消費者はセビリティAとセビリティCを買い回る。 と考えた時、B→Cと買い回る行動を回遊行動と呼んでいる。なぜ回遊行動に着目するかは、実際には消費者は一人しか歩いていないが、買い回ることにより、Aの店に1人、Bの店にも1人、Cの店にも1人となり、トータル3人つまり3倍になると言える。なぜ回遊という行動が起こるか?それは商業集積の表れの性質から、できるだけ人の回遊を起こしてもらう空間つくることが望ましい。こういった観点から研究を進めてきた。街中でインタビュー調査をし、回遊行動調査をした結果、回遊行動の行動履歴(マイクロデータ)が集まる。
 これは福岡都心部の天神ですが、都心から小さい百貨店を通って、西通り、大名に入りぐるっと回って出る。このようなマイクロデータを約15000〜16000集めてデータベース化している。なぜこういう回遊に着目するかは、今まで岩田屋という百貨店のところの商業地の路線化がトップだったが、このトップの位置が移ったという記事が2002年に出た。しかし私ども研究所では、96〜98年に行われた福岡都心部のの大規模な商業再開発を良い機会として回遊行動調査を実施して、すでに1998年に来街者数からみた天神の中心は、岩田屋ができることで移り、FRと三越ができることで南側に105m重心が南下したことを検証し発表していた。結果的には4年遅れで路線化が後追い的に来たと言うことである。すなわち、回遊行動、人の行動をモニタすることにより町の変化をとらえ、かつ先読みできると言うことである。れは地元の人の流れと地価の関係を模式化すると、全通行量をXとして、そのうちの何人が店に入るかで来店者数がきまる。来店者数より何人が買ってくれるかがきまる。すると売上高が決まる。つまり全通行料が増えると収益が上がり、地価に反映することがわかる。

 もうひとつ、福岡の都心部では循環100円バスとその経済効果について話す。モニタデータよりバスを使った人が立ち寄った店舗の数は平均して6.28ヶ所に対しバスを使用してない人に対しては4.56ヶ所になる。今まで100円バスの経済効果を社会実験として計っている都市は沢山あるが、福岡では西鉄が営業ベースで実施している。
 経済効果を計るひとつの考え方として、利用者は100円バスを利用することでより遠くの店まで行ける。すなわち勧誘ステップが増加する。その増加したステップで落としたお金は平均は、研究所のデータによると1500円(買う人・買わない人を含めて)である。このことを経済効果と考えると100円バスの1日あたり利用者数(買い物・食事・レジャー客)、回遊途中で使った人の数、そのあとで歩いたステップ数に1500円(低い場合は1395円〜)を掛けると年間で100円バスを導入したことによる経済効果は、約105〜115億円になるとわかった。
 次に、人が歩いてくれるという事を考える。
 人が歩いてくれる為には、都市の魅力が大切である。それでは何が人を歩かせる原因なのか、都市の魅力を仮説として考える。
 福岡のキャダンシティという時間消費型の商業コンプレックスの例について考える。注目したい点は曲線が多いという点である。またセンターフォールトという個所も直線がない。なぜ直線がないかというということを、次のように解釈した。歩いている人の視点では初めは見えないが、歩いて行くと端が見えてくる。街歩きをしているうちに目の中に新しい情報が飛び込んでくる。これを街歩きの情報展開と呼んでいる。街の魅力というのは、街歩きをしているうちに発生する意外性や新しい情報を得ることにあるのではないかという仮説が形成できる。すなわち曲線を多用したのはハードな施設類において、どのように、消費者に魅力をしかけるかの方策と考えられる。たとえば単純なマス目よりも、入り組んだところに意外な店が、、という街のほうが魅力が高い。これぞハイパーテキストのアナロジーと考えたい。インターネットを最初に経験したときに、平テキストがハイパーテキストになることで驚いたはず。曲線で街歩きの情報展開したものと同じ機能がインターネットにおけるリンクである。つまりもっとITの技術をつかって街歩きの情報展開をうまくつくることで、一人がもっと沢山関与してくれたり、魅力を共有したりすることができるというのがこの発想。

 よりバーチャルな意味においてハイパーテキスト化することにより街の魅力がアップし、人をより回遊させることができるのではないか、というのが街の魅力化説です。現在そういうものをハイパーテキストシティ構想として提案しており、ハイパーテキスト化した都市空間情報とユーザーが私的モバイル端末を介して、意味的な相互作用を行える都市をハイパーテキストシティと考える。都市空間をハイパーテキスト化するということは、位置情報をともなった街中リンクを一定地域に高密度で配置するということ。街中リンクとは、2次元コード、Fタグのようなもので構成し、場所以外に商品、店舗に付与する。どこでもここどこ?これなに?という疑問に答えられるエージェントとなる。また自分で位置情報をもち、自分の実際を示すテキストにリンクをもち、他の街中リンクと連携をとることができる。インターネットの情報を効率よく検索するためには賢いブラウザが必要。私達が考える私的パーソナルナビゲーションシステム、私的モバイルシステムとは、実は都市空間情報がリアルとバーチャルの意味でハイパーテキスト化したときに、それを読み取る空間モルタル型のブラウザと位置付けられる。

 それでははーパーテキストシティの例を紹介します。
 私達の研究所は、1件30分かかるデータを15000〜16000集めており、消費者の回遊行動のマイクロデータを集めている。街中リンクシステムを通し、私的モバイル端末によりハイパーテキスト化した都市空間情報と意味的な相互作用をする時にそのログが残る。いままでのPOSデータとは買ったところだけのデータであったが、この場合、どの情報に興味をもったかや、行ったけど買わなかったなどの情報も収集できる。これを拡張POSデータと呼び、こういったデータを集める仕組みについても特許出願中である。これらを利用していくことでCRM(Customer Relation Management)やFSPにつなげることが可能になる。マイクロコードのコード履歴データをデータベースハウス化しこれらに結びつける。こういった街中リンクシステムや私的モバイル端末が実現すると、都市能力が非常にアップする、そして回遊が誘発される、自分が何を探しているかの検索効率があがることでその都市を訪れるリピート率が高まるという効果が期待される。
 商業に関しては拡張POSデータを通してマーケットができ、消費者にとっては都市の魅力がアップする。また行政にとっては観光や歴史学習・バリヤフリーができるようになる。

 回遊が促進された場合、その経済効果は福岡市の都心部には、買い物・レジャー・食事で年間1億人が訪れ、彼らは4・5ヶ所歩き、1ヶ所たちよると、買った人買わない人含めて1500円遣う。彼らが街中リンクシステムをつかって1ヶ所余分に立ち寄り先を増やせたら、1500億円の徴収効果がある。東京で考えるとその10倍。全国では相当な規模になると考えられる。これを実際のビジネスとして展開していくために現在いろいろな仕掛けをしている状況です。

袁: 実際に千葉県東金市周辺で実施した電子カルテを利用した医療連携に関する経験からいろいろな地域の中における情報環境、あるいは位置情報について考えてみる。
 平成13〜14年度に行った調査では、東金市は人口1約0万人の都市で、医療サービスはほとんど病院、つまり点を中心とするものでる。今回東金地区で行われた試みは地域完結型の医療に転換をして行く、すなわち地域全体がひとつの病院となり、いたるところで医療サービスを提供を行い、地域間の連携により、さまざまな問題を解決していこうというものです。いろんな機関、保健所・診療所・調査局・福祉施設などがネットワークとなり、県立病院がその中心となる。
 在宅医療や福祉サービスがこれからさらに重要になってくると思われる。もちろん薬局・市の保健所なども関係してくる。これから高齢化社会になり大部分の疾患は生活習慣病になる。すなわち患者が増加し治療が長期にわたるようになる。すると今までの病院中心の医療体制ではとても対応できない状態になる。実際に当該の病院を中心とするような医療ネットワークは病院も考えており、生活習慣病については地域全体で取り組むべき物と考えられている。そして包括的な解決を目指すべきということです。
 地域のなかのネットワークを通し、医療水準をあげ、地域間の連携で医療サービスを提供していくと言うことである。例えば糖尿病は、今まで専門医でないと診療できず、そのため治療は大きい病院に集中していた。これに対し今回の取り組みは普通の診療所でも糖尿病の治療をしていこうということです。実際にオンラインで治療ガイドラインを提供し、専門医でなくても治療や指導を行うことができるようにする。病院のサーバーから診療ガイドラインを発信し、普通の診療所がガイドラインにしたがって診療を学んでいくということです。実際に発症した場合、糖尿病は合併症が非常に多い病気で、とくに内科と眼科の連携が重要であるといわれています。地域の中の眼科クリニックと病院の内科が電子カルテを通じてネットワークで連携し、一人の患者に対して治療を行っています。
 電子カルテを通し心電図など、ほとんどすべての情報を得ることができます。

 次に生活習慣病とはかなり長期にわたる持病で、服薬指導、運動指導、食事指導などの日常生活の指導が非常に重要で、病院だけではなかなか対応できない状況です。
 そこで病院と薬局が連携して患者に対する服薬指導を行っています。また病院と薬剤師が同じような診療治療の具体的な目標をさだめ、色々な治療活動を行っています。このようにオンライン、オフラインの研修会を通し、県立病院レベルでないと治療できなかった疾患に対し、普通の診療所でも治療できるよう対応してきています。また眼科クリニックや薬局との連携を通し、これから急増する生活習慣病に対しても、地域全体として取り組んでいます。予防に関しても、保険施設と病院が連携し、食事指導や運動指導などを病院の医師の相談を受けながら実施をしています。

 これからの医療とは、病院を中心とした医療ではなく、在宅がもっと増えてくると予想されております。実際に1人の患者さんの在宅医療について考えると、まず近くの診療所の医師が往診し、薬局の薬剤師が薬の宅配をし、訪問看護婦がサポートする。これらはすべて電子カルテを共有することで、県立病院は救急医療に対して担当していく役割を負う。実際にモバイル端末を在宅におき、指導しています。このように訪問看護の看護師も電子カルテを使いサポートしています。特に最近ターミナルケアでは、自宅で最後を迎えたいという希望が多く、地域全体のネットワークにてより実現しています。

 今後、医療サービスは病院中心から地域が中心になっていく。ネットワークを通して地域全体の資源を有効に活用しなければ解決できない問題になっている。とくに生活習慣病に関しては在宅治療が取り入れられてくると考えられます。実際にネットワークを活用するにあたって、地域の中でヒューマンネットワークを活用し、実際に地域のなかの福祉のネットワークを構築しています。位置情報に関しては、とくに山間部では通信インフラがととのってなく、僻地については電子カルテを活用していく上ではいろんな問題があります。またこれから在宅が増えていくにつれ、各種位置情報を活用し医療サービス全体にどのように提供していけば良いか考える必要があります。そしてこれから医療・福祉の従事者は、モバイルでの仕事が多くるため、今後その位置を利用することにより、的確な指示を行うことができる。在宅の場合、病院のように管理することができないため、特に緊急時における位置の確認と、迅速な医療サービスの提供について、今後位置情報が重要になってくると考えています。

井上: 今回はテーマが盛り沢山で、裏返せば、測位に対する需要が非常に高いということだと思います。今日はこれからの議論でQZSSの有り方をユーザーサイドから考えた議論を行ってゆきます。、話が多少不連続な話になりますが御容赦ください。

 討議のための論点を提供する目的で、合計7社の企業の方に、事前に5つの設問にお答えいただいております。数も少なく、変に集計して定量的な方向を述べるのではなく、できるだけ生の声として、こういう意見がでてましたというところをピュアにお伝えします。

 設問1

 「すでに衛星測位を使って、事実いろんな事が起きているが、これを軸足にして、将来どういったことを期待するのか?」という設問です。

 以下要約です。

 ひとつはAの方が答えている「高精度がキーになる」、それからCの方は「これまで測位が利用されてきたのは無償で利用できた点で、今後の測位基盤の利用の普及を考えたとき、ユーザー側のコストがキーワードになる」、

 新しいいままでにない有り方という点ではEの方の「いままでとくに車のナビで中心に進んできた位置情報の活用といったものが、QZSSがあがったとき、ジャイロや捕捉センサーなしで使えたり、いままでサービスエリア外であったトンネルや駐車場、高架下で利用できるようになれば(身近な)将来でも期待できる」

 Fの方がおっしゃっている「マンナビが(近い)将来のキーワードである」ということ。

 2問目では

 「QZSSに対して、機能・仕様どういったものを希望されるか?」という点。

 Aの方は「高精度、シームレスに日本全国で使える、精度の劣化がない、特許で問題がない」

 Bの方「将来的に利用するいろんな端末の方でいろんな工夫ができる
 情報の内容や、仕様にしてほしい。そのひとつとしては放送される補正情報、これがキーになる」、

 Fの方「端末側の消費電力への配慮も重要である」といったことが言われている。

 このE、Dの方がおっしゃっているような、いろんな測位基盤がこれからでてきたとしても、それが万全だということはないわけで、その保障精度、通信の連続性のどのあたりが限界なのかをしっかりと公開することで、測位基盤に対する信頼が高まる、といった意見がありました。

 3つめの設問

 衛星測位に関して、いろいろな技術が必要になってくるがわが国がどういった強みをいかすべきなのかという点を聞いている。

 ここで紹介しておきたいのは2点。

 わが国の技術を考えた場合、わが国と世界を比較したとき、A〜Fで2派にわかれる。

 A、Cの方「わが国は利用技術を深めていくことを注視するのが望ましい」、B,Eの方「衛星測位の本質的なコアの部分、ここを国の政策として、民間も含めて重視すべきだ」、Dの方は両方言っており「インフラ側も利用側の技術も、ともに世界をリードする強みを発揮し、もっていくべきだ」

  もうひとつここの設問のヒント、ここはある程度議論されているところであるが、わが国の官と民の有り方に関してはD,Fの方がおっしゃっている「インフラ側に関する技術は国家レベル、利用技術は民間が議論しながら深めていく」ということをおっしゃっている。

 4つめの設問

 わが国が持つ衛星測位インフラの有り方について聞いている。

 おおきなポイントは2つでB,C,Eの方「米国、欧州が安全保障を観点に入れて、衛星測位をとらえているのに対して、わが国のQZSSは戦略を米国・欧州とは違ったものであることを明確にして公表していくべきだ」いったこと。それではどういった日本の戦略を考える上でのキーワードは、Aの方「オープンな技術でそれを実現してほしい」、Dの方「GPSやGalileoなど、その他の衛星システムとの共存といった観点で日本の戦略を考えていく」、Fの方「民中で利用できるシステムとして考えていく」といった御意見をいただいている。

 最後にいろんな議論はすでに行われているが、その必要性について聞いている。さらに利用側の立場でいろんな分野、いろんな立場の人が参加しながら議論する・情報共有していくといったことの必要性を指摘されている。また、すでに議論されているものをよりいろんな方がわかりやすいように情報公開していく。議論のし方としてはこういったフォーラムや、Eの方がおっしゃっている定期的な標準化会議の開催などで広く意見を反映させてもらいたい、といったことがあげられる。

長谷川: 次に、技術から、アプリケーション、いろんなユーザーの視点、次にどのようにしてキチッと整理するのか、米国も欧州もどこもやっていないはじめて日本がどうやって整理するのか、御意見・御質問、積極的に御参加してください。

村井: ネットワークを作くっていく立場、一方では地図の問題、以上に大きな流れであるとか、一方でビールスコンピューティングのような医療関係の話、自治体いろいろな御説明のなかに、地図であるとか、グラフィックの流れ、デジタルコミュニケーションをつかった触覚や感触、そういったものを伝え合う技術、たとえば手術をするとき、患者さんが目の前にいても基本的に操作は遠隔になってくる、そのときにどうやってその感触が伝わるかといった、非常にミクロ、一方ではマクロなことを議論している。わたしの質問はそこで、測位の専門家の先生も含めて、位置という議論は粒度(こまかさ、粗さ)=グラニュアリティはどのようになるか、具体的なイメージがあると、粒度に関するある基準・方針をもっていて、全部の議論に共通する技術もあれば、どっかの粒度に特化する技術。アプリケーションもある技術はそれぞれ違うわけであるし、地域の医療・天候いろいろなアプリケーションやイメージがでてきて、私はQZSSの問題にはじめにかかわったときに、このグラニュアリティがどうなるのかという気がしていたが、今日の説明を聞いていると、それぞれいろんな具体的なイメージがある(たとえば魚、医療、天候)。
 この粒度に関する基準・方針をもっていて、その技術・アプリケーションはそれぞれ違う。全部に共通する技術もあれば、どっかの粒度に特化した技術もある。そういった分類学みたいなものは存在しているのか、いままでそういったことに基づいてアプローチをする、いわゆる高度測位学というものは、いままでどういった状況であったのか?を伺いたい。
 (** 粒度(こまかさ、粗さ) Targeting、どういうアプローチをすればよいかを考えるときの指標としてどういう設計をされているのか)

大西: 1つはマンナビ、カーナビを手ではずして持ち歩ける。
 測位=トラッキング
 測位ということの意図のなかに、30cmずれたかを求めてはおらず、ユーザーの利用場面によって情報のこまかさを選択する。つまり自分が歩いている位置をどういう情報をどういう場面でそのシステムの中にとりいれていくのか、そういった観点で粒度に関して伺いたい。

長谷川: 粒度については、ちゃんとした体系だてた手法がないから、むしろきちっと作ろうとしている、探しているところなんだろうと認識しているが、わたしはITSについてははっきりしており、だからこそリアルタイム性とか精度によって本質的に多分違う要求がくる、安全運転支援のギリギリかするのをさけるという要求と、1km先にいた車が1mずれるのと1.001km先にいようがいまいが、こういう情報は1秒くらい遅れてもかまわないが、むしろそれをいっしょくたのプラットオームでやろうとすると非常に無理がある。そこで第一種と第二種ITSプラットフォームにわけて提案している。そういうことを議論を重ねるべきだとおもっていて、たとえばプラットフォームにしてもデータを通信と位置情報を打ち上げます、とすると、交通量はどのへんが混んでいる、このへんが何km/hくらいで走っているという情報がわからないと、誰がどこを走っているとわからないこともある。
 ただそれは、わたしはデータ構造で吸収すべきものだと思っており、粒度をかえていくというむりろ同じものがマクロでみたときにほしい情報、ミクロでみたときにだけど元の情報は結構一緒だったりする、そこらへんをキチッと整理するということは大事なことだと思っている。でもそれはわりかしメドがついてきており、しかもかなり安価にできる可能性があるのでは、と最近そこに思い至っている。
 もうひとつはアプリがはっきりすると、わりかし好きなものを作りやすいというのは確かにあるのですが、こういうものをひとつひとつのシステムとして考えていくと、まず多分ひとつもITS関係なりたたないと思っている。やっぱり共通の機能で実現できる位置情報できるものを特別のアプリにも位置情報な ら位置情報、通信なら通信を提供するサブプラットフォームに依存しないプラットフォーム構造を基本的につくらねばならない。

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